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海人スタイル奄美

長野県/犀川解禁レポート2018

今年は雪が多く期待大です。

杉浦雄三=文
2018年2月16日。犀川上流部解禁日に釣れた1尾。瀬の中でストリーマーがひったくられた

例年、解禁してから4月までの間に30日ほど釣行するという杉浦雄三さんに
犀川上流部の2018年の状況と見通しを教えていただきました。

今年は雪が多く、4月のメインシーズンまで水位が高ければ期待大です!


すぎうら・ゆうぞう 愛知県高浜市でフライフィッシングのトータルサポートを行なう「TEAL」を運営。クロダイをねらう海のサイトフィッシングも得意だが、犀川、高原川など中部地方の本流釣りにも詳しい。ここ数年はカナダに足を運び、スティールヘッドをねらって腕を磨いている

2018年の犀川は?


2018年も解禁を迎えた長野県犀川上流域ですが、今年はとても寒くそして水位が低く厳しいスタートを切った方もいたと思います。それでも60cmアップのブラウントラウトやレインボートラウトを手にした方もいます。

2018年2月26日時点では雨が無く水位が低い状態で、水温はだいたい朝4℃で日中8℃と安定しています。ハッチも解禁当初からかなり見られました。

これから3月に向けて、雨が降るようになってくればトラウトたちもエサを求めて大きく動き始めます。

雪が多い年は期待大


今年は雪がとても多く、犀川に流れ込む支流河川の上流部の山々にはたくさんの雪が残っています。雪代が入らない年もありますが、今年は期待できます。雪が多い時期はその分長くよい状況が楽しめるということになります。

3月になれば、雨が降るとすぐ雪代が入ってきます。ただ、犀川の場合雪代といっても水温が大きく下がるわけではなく、8〜10℃でほとんど安定しています。

今後の雨次第ではありますが、雪代がゴールデンウイークすぎまで続くと思われます。例年であれば、4月の中旬で水温が12℃前後、ヒゲナガのハッチが期待できます。このタイミングまで高水位が維持されれば、大いに楽しめるはずです。

水位の上下で大きく使うフライも変わってきます。増水時はストリーマー、ツイストピーコックなど底を取れるフライやラインシステムですが、水温・水位が安定した時は大型のメイフライパターンや小型のセッジパターンで中層から表層をねらうシステムと、1日を通じてラインシステムとフライパターンをこまめに変更してねらうことが重要です。

2018年2月19、20日の模様!


2月19日の段階では、例年より水位は低く透明度も高い。


朝の基本はマイナス8℃ほど。

犀川上流部といえば、南アルプスの山々。ジョギングとかしたくなりますね。

万水(よろずい)川、高瀬川、穂高川が交わるポイント、三川合流。

解禁当初は昼前後がよいので、昼食をのんびり食べている時間はありません。立ち食いです。

解禁当初あるある。思ったより浅い、人が多い……、など、ダメだと感じたらそのポイントはすぐに見切って移動します。

カジカ漁のおじいさんと情報交換。今年はカジカが豊漁らしい。ということは?

明科駅。

この時期、ドピーカンだと正直釣りは難しいのです。

犀川は白鳥飛来地としても有名。ほかの水鳥もたくさん見られるが、マテリアルにしか見えません……

三川合流へ移動。

晴れた時はストリーマーよりもウエットのほうが実績が高いようです。

ウの影響なのか、今年は瀬の中からのアタックが多い気がします。

去年の大雨で流れてきたと思われる流木。犀川は毎年ポイントの形状が変わるのが魅力ともいえます。

水深1mほどで、この透明度。

ねらいは瀬が当たるバンク際。いかにも魚がついていそう。

木戸橋下流。ここは数年前にできたポイント。

この時期に夕方粘ってもよいことはないので、さっさと宿に戻ります。

言うほど釣れません。

甘くないです。

田沢橋の周辺も以前とはまったく流れが変わりました。

今のところ解禁してから4日釣りをして、釣果は4尾。アタリはまあまああるのですが。

民宿ごほーでん」、ほぼマイホームです。去年は30日以上宿泊しました。

2月17日に釣った銀ピカニジマス。

祝解禁!

今年もよい釣りを!

2018/3/1

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