フィールドガイド【長野県/遠山川】
南信州の奥深い大渓流
加藤俊寿=解説 碧い水が流れる遠山川本流。幅広のアマゴ、そしてヤマトイワナが泳ぐ「遠山の鬼アマゴ」で知られる南信州きっての渓。本流、支流とも40㎝オーバーのイワナに出会うチャンスも。
◆『長野「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』より
《Profile》
加藤 俊寿(かとう・としずみ)
静岡県在住。渓流釣り歴は25年以上。静岡、長野の南アルプス、中央アルプスの渓流に詳しい。シーズンの比較的早い時期から山岳渓流に足を運び、釣果を得ている
加藤 俊寿(かとう・としずみ)
静岡県在住。渓流釣り歴は25年以上。静岡、長野の南アルプス、中央アルプスの渓流に詳しい。シーズンの比較的早い時期から山岳渓流に足を運び、釣果を得ている
南アルプスの聖岳を水源とする遠山川。天竜川水系の中でも懐が深く、大アマゴの釣れる渓としても知られている。
最近は土砂の流出がひどく、水深の浅いポイントが増えてしまった面は否めない。それでも徒渉を阻む流れの強い荒瀬と、底が見えないような大きな淵を併せ持つ、南信州を代表する名渓であることに変わりはない。
対象魚はアマゴとイワナ。渓流釣りファンなら「遠山の鬼アマゴ」の名を耳にしたことがあるだろう。体高のある幅広アマゴは、一度は釣ってみたいと憧れる体型をしている。そして、40㎝を超えるサイズのイワナの存在も忘れてはいけない。
さらに本流だけではなく、支流にも大型のイワナが数多く生息しているのも、遠山川の魅力のひとつだろう。
8寸強ながらこのプロポーション。幅広の魚体にとがった頭で、激しいローリングを繰り返した。透き通るようなヒレも美しい遠山川のアマゴ
野性的な顔つきが印象的な、泣き尺サイズのイワナ。反転流からの1尾
水源は3000m級の山々で当然雪深い。シーズン当初からゴールデンウイーク過ぎまでは雪代の影響を受けるが、支流ごとに取水の堰堤があることで、積雪が少なければ解禁当初から釣果を望むことができる。
今回紹介するのは一般的には上流部と呼ばれるエリアで、そこを下流域、中流域、上流域と3つに分けて解説したい。
◆掲載しているフィールドガイドは、単行本『長野「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』に掲載されています!
『長野「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』
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2018/9/5