フィールドガイド【秋田県/丁川】
フライに適した秋田南部のヤマメ河川
佐藤敏彦=解説 尺ヤマメの実績ある流れ。開けている場所をていねいに探るのがコツ中流部の落差が小さい穏やかな流れに良型ヤマメが潜む。黒い大きな底石で変化に富む流れを、ていねいに探る。
◆『青森・秋田「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』より
《Profile》
佐藤 敏彦(さとう・としひこ)
秋田県在住。渓流釣り歴45年。フライフィッシングガイド「BEAR’S guide」代表。秋田県南を中心に、宮城、山形の川を案内している。
佐藤 敏彦(さとう・としひこ)
秋田県在住。渓流釣り歴45年。フライフィッシングガイド「BEAR’S guide」代表。秋田県南を中心に、宮城、山形の川を案内している。
秋田と山形の県境・丁岳山地の沢水を集めて笹子(じねこ)川に注ぐ渓流が子吉川水系丁(ひのと)川。笹子川との合流から中村橋付近までは、農繁期には取水され水量が極端に落ち、釣りには不向きになる。
中村橋付近からが釣り場となるが、木が覆い被さっている場所が多く、やや釣りづらい。イワナ、ヤマメの混生であるが、ヤマメの割合が高い。ウグイも多いのが難点である。
上流は丁岳登山道があり、五階の滝までが釣り場として適しているが、途中深い淵やゴルジュ帯があるので川通しでは進めない個所がある。
上流域には丁岳への登山道がある
中流部はフライフィッシングに適しており、落差の小さい穏やかな流れ。大型のヤマメが釣れることで知られる人気の渓流だ。夏場は水量が少なく、遠めからのアプローチで釣りをしなければ釣果が上がらない。
なおかつ、7月下旬からはメジロアブがどんどん増えて、ピークとなるお盆前後までの時期はほとんど釣りにならない。また採石場があり、雨天時は下流が濁りやすい。
流れは子吉川水系特有の黒い大きな底石が入って変化に富み、いろいろな場所に魚が潜んでいるので、ていねいに釣り歩くと楽しいだろう。
ウグイも多く辛抱の釣りを強いられることもあるが、良型のヤマメも多い
◆掲載しているフィールドガイドは、単行本『青森・秋田「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』に掲載されています!
『青森・秋田「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』
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2018/9/7