フィールドガイド【静岡県/笹間川】
ダム上流の長い流程を大型アマゴがソ上する
川井和実=解説 日向橋から下流を望む。増水時にダムからソ上する大ものが期待できる大井川中下流部では寸又川と並ぶ一大支流。雪代がなく解禁初期から美形アマゴがサオを絞る
『山梨・静岡「いい川」渓流アマゴ・イワナ釣り場』より
《Profile》
川井 和実(かわい・かずみ) 静岡県在住。渓流釣り歴25年。「渓流釣りは“釣れた1尾”よりも“釣った1尾”を大切にしたい」。
川井 和実(かわい・かずみ) 静岡県在住。渓流釣り歴25年。「渓流釣りは“釣れた1尾”よりも“釣った1尾”を大切にしたい」。
南アルプスを水源とする大井川は、中間の井川ダムを境に、上流部と中下流部とに漁協も釣りのエリアも分かれている。
笹間川は下流部に属するが、数ある大井川中下流部の支流群の中でも、有名な寸又川と並ぶ一大支流で、流程、規模ともに抜きん出ている。ただし、大井川本流との合流点のすぐ上に笹間川ダムがあるため、本流からのソ上はない。しかし、このダム育ちの大型魚が増水時や秋口になると本流から支流へと上る姿が確認されている。上流部にある、魚止となる大堰堤までは、ソ上を阻害するような滝や堰堤は無い。集落のあるエリアでは里川のような渓相区間もあるが、アマゴが好みそうな好ポイントも数多くある。
釣れる渓魚はアマゴのみで、上流部にもイワナはいない。なお、最下流部ではアユが放流されるため、シーズンが始まるとアユをねらう釣り人の姿も時折みられる。
比較的下流の支流と言うことで、雪代はなく、解禁と同時に楽しめるのと、大井川水系は基本的に稚魚放流であるため、釣れるアマゴは美形が多いのも魅力だ。
◆掲載している笹間川のフィールドガイドは、単行本『山梨・静岡「いい川」渓流アマゴ・イワナ釣り場』に掲載されています!
『山梨・静岡「いい川」渓流アマゴ・イワナ釣り場』
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2019/6/3