フィールドガイド【岩手県/猿ヶ石川】
里から森の中まで、有望支流を釣り巡る
仁平勇太=解説 猿ヶ石川の上流部。里から森への移り変わりを肌で感じながら釣りができる河童の棲む民話の息づく流れはヤマメ、イワナの宝庫。流程のある本流に、流れ込む支流も多く1日では探りきれない。
◆『岩手「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』より
《Profile》
仁平 勇太(にだいら・ゆうた)
岩手県在住。渓流釣り歴は18年以上。シーズン中は岩手県の渓を中心に釣り歩く。岩手のフライロッドメーカー「カムパネラ」のスタッフ
仁平 勇太(にだいら・ゆうた)
岩手県在住。渓流釣り歴は18年以上。シーズン中は岩手県の渓を中心に釣り歩く。岩手のフライロッドメーカー「カムパネラ」のスタッフ
猿ヶ石川は北上高地の薬師岳を源頭に、遠野市を経て北上川へと注ぐ。途中には田瀬湖があり、これより下流を「猿ヶ石川漁協」、上流を「上猿ヶ石川漁協」が管轄している。田瀬湖下流は本流釣りがメインでヤマメだけではなく、アユや北上川からソ上してくるサクラマスをねらう人も多い。
大きな支流がいくつも流れ込んでおり、田園地帯を流れる達曽部川は、湧水の川で水温が比較的安定しており、早春の川として人気である。対象魚は主にヤマメとなる。
猿ヶ石川では、下流域なら北上川から、上流部は田瀬湖からソ上する大型のヤマメがねらえる
田瀬湖上流は、下流部のようにしばらく広い流れが続く。ここも良型ヤマメやアユ、田瀬湖からソ上するサクラマスやアメマスがねらえる。この区間で大きな支流は小友川である。この川は雪代の影響が少なく、春頃から本番を迎える。
本流は、徐々に森の中へと入っていき谷が深くなる。この辺りは、里から森への移り変わりを肌で感じながら釣りができる。道路も砂利道に変わり、しばらく行くと大きな堰堤が出てくる。
堰堤上では支流の土倉川が合流している。本支流ともに、ここから先は落差も出てきて流れも徐々に細くなってくる。谷が深い場所も多く、単独での釣行は控えたい。
対象魚はヤマメとイワナ。今回は支流の小烏瀬川と滝川を含めて紹介したい。
◆掲載しているフィールドガイドは、単行本『岩手「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』に掲載されています!
『岩手「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』
購入・お問い合わせはこちら
2018/9/20